こんにちは。
みなさん、30年ぶりの出会いときけば、
同級生や、昔の彼氏彼女を想像すると思います。
普通そうですよね、
それ以外にそんな、年輪を積み重ねた出会いなんて、
そうそう無いですよね。
それが実はありました。
以前、私のグローブの感触たしかめずにはいられない癖、
の話をここに書かせて頂きましたが、
先月、ついに運命的な出会いをしてしまったのです。
それは、行き慣れたショッピングモールのスポーツショップ
の野球コーナーでした、数日後に練習を控えていたことも
あり、グローブ売場に行きましたが、その日はいつもは
スルーするソフトボールコーナーを真っ先に見ました。
というのも一ヶ月前にソフトボールの練習会に参加したところ、
内野の守備で、思いのほか、ハンブルが多く、
恐らく原因はグローブのポケットがやや小さいのでは?
という結論に行き着き、良いソフトボール用のグローブがあれば、
買っても良いかな~、
くらいの気持ちでいたのです。
しかし、そんな悠長な私の気持ちとは関係なく、
ヤツはそこにいました。
黒地にレッドのポイント、レースは白と、
あまり軟式用では見慣れない、デザイン重視の色使い。
「結構派手なのに限って、限って感触はいまいちなんやろ?」
と女性の物色するかのごとく、偏見120%の私で挑む私に、
ヤツは・・・。
にっこり、微笑むのです。
「良い、良い、この感触。」
すぐに、ソフトボールを取りにいき、
実際にボールを取る素振りを何度かしてみても・・・・。
「ますます良いじゃねーか、この野郎。」
とはいうものの、そこは冷静になり、
もう一度ヤツの定位置に戻り、ヤツのクローンを試してみると、
悪くはないのですが、ヤツほどの衝撃を与えるには至りません。
さらに、同コーナーの他メーカーのものも一通り試してみても、
ヤツの感触を上回る存在は確認できませんでした。
「買うしかねえなこれは。」
と決心は固まるものの、自分用のグローブを買うのは、
中学1年生の時、そう30年ぶりなので、
少し躊躇します。
「今年は、ソフトボールの大会が夏にあるし、買っても無駄ではない。」
「息子にも買い与えて、野球教えるという体もありだな。」
など、購入原因をいろいろと考えた挙げ句、
もう一度、ソフトボールのキャッチングをして、
感触を再確認し、数ヶ月前の失敗を反すうして、
レジに向かいました。
いささか緊張したものの、会計をすませたと、
「何か、柔らかくする加工できます?」と、
1年前に上の息子のグローブを買った時のスチーム加工で
柔らかくするサービスの依頼をお願いし、家路につきました。
その夜は、翌日のヤツとの再会に胸が踊り、
なかなか寝付けませんでした。
翌日、はやる気持ちを押さえながら、
ショップでヤツに再会した時の感じは、
なんとも言いようのない満足感に満たされ
ました。
