こんにちは。
常識ある皆さんは、塩と砂糖の違いはご存知ですね?
白い粉状のものという点で、
見ただけでは判別しにくいこの2つ、
実際の味覚は、塩はしょっぱいく、
砂糖は甘い、と正反対です。
そこで、良識と常識ですが、今までこの両者の違いを
強く意識したことはありませんでした。
実生活でも、常識という言葉を耳にすることは多いのに、
良識という言葉を耳にすることは少ない気がします。
常識は、英語ではCommon sense、
意味は、一般の社会人が共通にもつ、
またもつべき普通の知識・意見や判断力。
一方良識は、Good sense。物事の健全な考え方、
健全な判断力という意味です。
一見すると、どちらも似たような気がしなくも
ないですが、これまったく違うんですね。
常識は国や時代によって異なる性質を持ち、
限定的で、社会から従うことを期待されるのに対し、
良識は、国や時代の違いを越えて、
人間が生来持つものと期待され、より広い世界に属します。
「良識」は「常識」とイコールのこともありますし、
常識は、時として"不健全"なことも含みますが、
良識にはそれがない。
こうしてみると、常識というのは後天的で恣意的なもの、
という印象が拭えず、誰かが常識だと唱え、そう信じる
人が大多数を占めれば、良識てきでないことが常識として
まかり通ることもあり得ることがお分かりになると思います。
ちょっとややこしい話になりましたが、
最後に私の尊敬する師の言葉を記します。
「常識は不要、良識は必要。」