長らく自分の書く文字が、あまり美しくない、
とういかむしろ汚くて下手、
という確固たる事実から目を背けてきました。
なぜなら、
字なんて読めれば良いのであって、
最悪伝われば良いと考えていたから。
ただ、齢40をいくつか超えてくると、
そうも言ってられない、
というか、現実を直視せずにはいられない、
そんな気分になりました。
とあるきっかけで、
10年前の契約書へ自著を見る機会があったのですが、
あまりの字の下手さ加減に辟易しました。
以前から、仕事で走り書きのメモを、
「これ、なんとよむんですか?」と質問されることが、
度々あり、申し訳ないと思いながら「○○です。」
なんて説明することが度々あり、
かねてから美しい字を書く人に、
憧れを抱く事もありました。
けど、今更字を書くことが上達することなんて、
そうそうありえないと思っていました。
通信教育でペン字とは習う人は、
一体何を考えてるんだ・・・、
そんな感じでしたが。
しかし、せめて自分の名前くらいは奇麗に書きたい、
そんな淡い希望も、ずっとあり、
今回ペン字教室に申し込んでみることにしました。
月謝制だと、やらなくなったり、
行く事が義務になったりするので、
何となく嫌だし、とはいえ通信だと強制力もなく・・・。
そんな時、職場の近くで、1回単発90分制の、
ペン字教室を見つけ、
すぐさま申込しました。
貸し会議室を押さえて、生徒4人に先生一人、
事前に名前と住所を奇麗に書けるようになりたい旨を伝え、
当日はそれぞれのお手本を前にひたすら練習。
時折先生が、書いたものを見ながら、
また、こちらの、「この字が書き辛い」の発言に対し、
的確なポイントとコツをご教示下さり、
その後もひたすら練習。
実際、一番最初に、手本をみないで書いた字と、
練習した字を比べると、
感動するくらいの変化に、
なんとも言えない達成感。
練習中は、ただひたすら模写し続けること90分、
これほど集中した時間をしうがしたのは、
どれくらいぶりだろうか、
そのくらいあっという間の90分でした。
90分の集中と、プラスαで字が上手になる、
これは結構なパフォーマンスで、
今後ハマりそうな予感がしています。