私はまだ、行政書士ではありませんし、実際実務に携わったことも
ありませんので、偉そうなことは言えませんが、知識と実務に乖離
があることは、社会においてよくあることです。
ひとつ例を挙げますと、株式会社会社設立に関して、行政書士試験
の会社法において、狙われやすい単元のため力を入れて、勉強され
る方も多いと思います。
定款に記載すべき事項は・・・、発起人設立と募集設立云々など。
しかし、実際に株式会社を設立する際、こんな知識はそれほど役に
たちません。
定款のテンプレートは、ネットで取得できるし、やろうと思えば自
分で書類作成して法務局に申請すれば良いのですから・・・。
では、その際どんな知識が要請されるか、自分で申請する場合と
専門家(行政書士と司法書士)に依頼する場合の費用の差、行政書
士と司法書士に依頼可能な内容、またそれらにに必要な日数、法務
局に支払う登録免許税の額。公証人役場での定款認証の方法と手順、
費用。法務局に提出すべき書類、資本金用意するタイミングなどで
しょうか。
これらは、会社法の勉強をしててもわからないし、試験にも恐らく
出題されません。
じゃあなぜ、行政書士でもないお前は知ってんだ?
思われると思いますが、それは実際に私が、株式会社設立登記の申請
を、費用を最小限に抑えるために、自分でやった経験、アウトプット
があるからにほかなりません。
とはいうものの、そんなことを受験生にしても始まらないし、私の伝え
たいことは、試験勉強はあくまでも合格するためと完全に割り切って、
知識の習得にはまりこまないで下さい。
試験にでる可能性の低い知識をいくら時間と労力をかけてインプット
しても、試験で出題されなかったら、誰の何の役にも立たない、単な
る自己満足でしかありませんから。
自己満足のために、趣味で勉強してる人以外の人は、このことを肝に
銘じて取り組んでください。